「…あ、あの、木下君!!」

「…なに。」


ぶ、無愛想な人なのかな…。
返事がそんな怖かったら聞いていいのか迷うよ…!!


「…ねぇ、なに?何もないの?」


はわわわわっ?!
余計イライラさせちゃったかな?!


「き、木下君って部活やるの?!」

「…やる。」


意外な答えが返ってきて驚いた。


「へぇ〜、何部?」


「…バスケ。」

これまた意外だった。


「楽しいの?」


「…あぁ。」


返事こそ素っ気ないけど、表情は柔らかかった。