「俺…気づいたらあの学校にいて

そしたら鎖に繋がっていて…

記憶もほとんどない状態で…」




どうして…そんなに悲しそうな顔をするの?




「俺って本当はなんで

産まれてきたのかな…」




なにがあったかわからずに右も左も分からない。



自分がここにいる理由がわからないと生きる理由がないのと同じ…。




「そんな顔しないで…。

生きる理由なんてなくて良いの…。

ただ生きたいと願うの気持ちが

生きる理由になるんだから」




あぁそうか君は…。




「あの時の子だったんだね」




「え…?

あの時の…?」




「俺は夢咲優希。

夢舞の妖怪返りだよ…。

雪莉ちゃん」





俺はフードをとってあの時よくやってた俺の妖力で絵を描いた。



俺の妖力はスミレ色と白銀色。



属性はまぁ、稀に見るレアみたいな。




「優希…君?」




「そう♪」




「小さい時に一度だけ遊んでくれた?」




「うん♪」




気付いてくれた♪