「遥…」
「…あまりにも遅いからユウに頼んで
迎えに来た。
そしたらここら辺で走り回っている
冬紀を見つけた。
冬紀は超が付くほど方向音痴なんだ」
「っ///
ほっといてよ///」
ふふ♪
やっぱり私、この三人の前だと凄くホッとして落ち着く…。
「君だって鳥目のくせに
よくここまで来れたね?!」
「失礼ですね!
遥がいたから大丈夫です!」
「…鳥目は認めるんだ…」
「うぅっ」
この光景ってやっぱり懐かしく感じてしまうのはなんでかな…?
「ユウ、羽もう一つだけ出せる?」
「はい…」
冬紀に弄られたから泣きそうになってる…。
可愛い…。
「雪莉…そいつ…」
「うん。
行く時に言った助けてって言ってた人
だと思う」
フードをかぶってて顔はよく見えないけど…。
遥達と私は直ぐにその人を乗せて家へと向かった。
その帰り道、私が眠くてウトウトしていたのを冬紀がずっと見ていたことを知らずに…。