僕はすぐに振り返って刀を構えた。




同時に刀に強い衝撃を感じた。




〝なかなかやるな〟




「僕を誰だと思ってるのさ」




さっき見渡した時、キモい鼠(ボス窮鼠)の姿がなかったから気づいてたよ。




〝っクックック。

馬鹿ではないようだな〟




っ?!



はぁ。




「君、陰狼の式神でしょう?

笑い方、キャラ、似すぎてて腹立つ」



僕は僕の周りで浮いているアイスボールに指示を出した。



始めは指でアイスボール達をクルクルさせてそのまま舞を舞うように回った。



回った三百六十度にアイスボールが飛んでいき凍っている窮鼠の仲間全てに命中させた。



全てが砕け散り宙にはキラキラと氷の粒が舞った。




ふふ。



…っ!?



…ふふって…。



昔から女っぽいって言われてたけど…自覚できそう…。



あぁーーもぉー!




〝っクックック。

それくらいで俺が屈するとでも

思ったか?!〟




…。



……。




…なきそうな顔で言われても…ねぇ…。




あぁーーもぉ!



こいつといると調子が狂う。




早く済まそ。