桜ノ雫 ~記憶編~

「窮鼠…!

貴方は町の秩序を乱し

私の仲間を傷つけた」




〝それがなんだ?〟




「あなたに少しでも謝罪の

気持ちがあるのならば助けてあげた。

…でもそうじゃない。

生き物の命はそう簡単に

奪っていいものじゃない…!

それを貴方がわからないのであれば

私が身思って教えます!」




すると今まで私の周りを飛んでいた私の桜の形をした妖力は花吹雪の様に回り始めた。




そう、私は本来の桜九尾の姿にへと変幻した。





「雪莉…その姿は…」




変幻する時蔓もチビ窮鼠もとれた。



でも、リングが取れたにもかかわらず尾咲狐は逃げなかった。



それどころか私の肩の上に乗った。




〝ニィ♪〟




良かった…。





〝その姿は桜九尾か?!

なぜここにいるんだ?!〟




「窮鼠」




ビクンッ




窮鼠は怯えていた。





「今なら貴方を咎めはしない…。

貴方は自分がしている事に

謝罪の気持ちがあるのならばだけど」