冬紀(side)
「遥…それ本当?」
「俺は生まれてこのかた
嘘はついたことがないが?」
いやまぁ、それは知ってるけど…。
聞き返したくなるよ。
…時間は三十分前に遡る。
「冬紀…!
手伝ってくれ…」
遥?
ずいぶん遅かったんだなぁ…。
テクテクと遥方へ行くと僕は驚いた。
「琶音!
雪莉!!」
遥が琶音と雪莉を抱えて帰ってきたから。
「何があったの?!」
「説明は後。
二人を部屋へ」
「了解♪」
凍らさない程度に…♪
「ふぅ〜〜」
僕は息を吹いた。
そうすると、粉雪ができてそれらが二人を運ぶ。
部屋に入ったのを確認すると遥の部屋に入った。
「でもさ、いつも思うんだけど
この役ユウの方が最適じゃない?
ほら羽とか風とか…?」
「ユウは内輪だ。
少しでも速さを間違えると
二人が飛んでいく…」
なるほどね…。
この前それで荷物が遠くまで飛んで行って大変だだもんね。
「何度も同じ失敗はしませんよ♪」
「うわぁ!?」
ニコニコしながら後ろからユウがでてきた。
「驚き過ぎです。
何百年一緒に居るんですか」
えっと…。