桜ノ雫 ~記憶編~

ずっとこのままの姿でいさせるつもりなのか。



それよりも買ってもらった聞いた時、雪莉は焦るだろうな。



そういう所は多分変わっていないのだろう。




「雪莉、着替えたか?」




「うん」




カーテンの奥からそっと出てきた雪莉は頬が赤く染まっていた。



そして琶音が着せた服は言い表せないくらい雪莉に似合っていた。




「琶音君は…?」




「金を払いに行った…」




「え?!

ダメだよ…!

無理やり着せられたとしても

ちゃんと私が払わないと」




「大丈夫だ」




「でも…」




心配そうな雪莉の頭を優しく撫でた。




「…は……る?」




「どうかしたか?」




「うんん///」




??




「お待たせ♪

じゃあ行こうか♪」




琶音はなぜかいつもと違うテンションで俺達を引っ張っていった。



琶音の試着人形に次に俺がされたのは言うまでもない…。




それから幾度か時間が経ち俺達はこのSCで一番人気だと言われているお化け屋敷に入ることになった。