桜ノ雫 ~記憶編~

遥(side)



「雪莉ちゃん♪

いいですか〜?」




野蛮だな…。



琶音の問いに小さく頷いて少し顔を出した雪莉。



恥ずかしさでか頬が赤く染まっていた。




「出てきてよ〜♪」




「で…も、本当にスカートの

丈が短くて////」




「そのままそこにいてもダメだよ?」




琶音も相変わらず鬼だな。



中から少しうなり声が聞こえたと思ったら雪莉が渋々出てきた。




「っ///」




出てきた雪莉は膝上までのスカートを一生懸命両手で引っ張って…。



可愛い…。



ふと周りを見てみると老若男女関係なく雪莉に見惚れていた。



…。




「…もう着替えてもいい…?」




「えっと…。

このコートを上から来て♪

あとタイツも履いてね♪

着替えるのはダメです♪」




コートの丈はワンピースより長めでタイツ?と言われている黒い変なものは足を隠すためらしい。



雪莉は涙目になりながら大人しく言うことを聞いていた。




「僕お会計済ましてくるから、

雪莉ちゃんお願いね♪」