「そ、そんなことないです!」
「え?!」
「僕が言うのはどうかと思うけど君は
多分、百人に雪莉達が双子かどうか
聞いたら百人が頷くと思うよ?」
「雪莉ちゃんの無自覚は
どこに行っても治らないんだね♪」
え?!
「無自覚じゃないよ…!」
「いや、雪莉は無自覚だから…うん」
「僕も同感です♪」
「右に同じく」
「雪莉ちゃんの無自覚は
神級だからね♪」
「うぅ…」
遥と琶音君以外の人に嫌味を言われ言い返せずにいた。
「……」
「雪莉ちゃん??」
私の後ろからちょこんと顔を出した琶音君に涙の溜まった目で助けを求めた。
「雪莉ちゃん////
可愛い…////」
もぉ…。
琶音君まで…。
「いいもん!
今日のお出かけは遥と琶音君と
一緒に行くもん!」
こうなったらヤケクソ…!
私の言葉にいち早く反応したのは琴音ちゃんだった。
「ダメ〜!」
琴音ちゃんは全力で止めてきた。
でも私の心は決まってます!
「今日は琴音ちゃんとは
お買い物に行かない」
