「輝急に何言ってるの!
この人達に迷惑だよ」
「いいえ!
是非お願いします!
もう逢魔が刻になってしまいます。
すると今より強い妖怪が
たくさん出てくるでしょう…。
僕達はここに来たばかりで家も
ないので困っていたところなんです」
「じゃあ、一緒に暮らす?
俺達の家、無駄に大きいから。
場所はそこの小川の橋を渡って
灯篭の間の階段を上がってすぐだよ♪
空き部屋が…えっと…」
「四つあるよ♪」
「え?!」
え?!
間違ってたかな…。
「あ、違う違う。
雪莉がOKしてくれるとは
思わなかったから、驚いた♪」
え?
「だって家がないんでしょ?」
??
あれ??
違うの??
「ごめん。
忘れてた。
雪莉が超がつくほど鈍感ってこと…」
「え?!」
「生まれてこのかた俺以外の男の人と
関わったことがないから…」