魔犬の姿はその間もみるみると元の姿に戻り続けた。
そして完全に姿が戻った。
「雪莉…あの妖怪…!!」
っ!!
私もわかった。
「狛犬…」
〝左様。
我はこの町のはるか西にある西文寺
と言う寺の狛犬だ。
何故魔犬になったのかは
お主が見た通りじゃ…〟
待って…。
普通狛犬って、神様のお使い…。
それが魔犬になるなんて…。
〝色々と言いたきことは多かろう。
だが、我は人を怨んで魔犬へと
変わり果てた〟
「それは人も悪いから…!
あなたが人々にされたことは
決して許せない事です!
全てがあなたが悪いんじゃない…です」
〝フフ。
おもしろきことをいうのだな。
昔聞いたことがある。
漆黒の髪を持つ美しき妖狐が
双子として生まれた…と。
だが片割れの桜九尾の血を引く子
桜色の目をした姫の方は
死んだと聞いたが…。
ただの噂にすぎないようだ〟
死んだ…?
私が?
「っ!!
だ、大丈夫だよ!
雪莉は生きてるんだからさ。
噂だよ!」
輝?
いつもより少しだけ様子が違うような。
考えすぎかなぁ…。
まぁ、現に私は生きているんだから噂だよね?
「もし噂じゃなかったら私…オバケ?」
「え?!」
私は怖くなって足が透けていないか、後尻尾も透けていないか確認した。
そして完全に姿が戻った。
「雪莉…あの妖怪…!!」
っ!!
私もわかった。
「狛犬…」
〝左様。
我はこの町のはるか西にある西文寺
と言う寺の狛犬だ。
何故魔犬になったのかは
お主が見た通りじゃ…〟
待って…。
普通狛犬って、神様のお使い…。
それが魔犬になるなんて…。
〝色々と言いたきことは多かろう。
だが、我は人を怨んで魔犬へと
変わり果てた〟
「それは人も悪いから…!
あなたが人々にされたことは
決して許せない事です!
全てがあなたが悪いんじゃない…です」
〝フフ。
おもしろきことをいうのだな。
昔聞いたことがある。
漆黒の髪を持つ美しき妖狐が
双子として生まれた…と。
だが片割れの桜九尾の血を引く子
桜色の目をした姫の方は
死んだと聞いたが…。
ただの噂にすぎないようだ〟
死んだ…?
私が?
「っ!!
だ、大丈夫だよ!
雪莉は生きてるんだからさ。
噂だよ!」
輝?
いつもより少しだけ様子が違うような。
考えすぎかなぁ…。
まぁ、現に私は生きているんだから噂だよね?
「もし噂じゃなかったら私…オバケ?」
「え?!」
私は怖くなって足が透けていないか、後尻尾も透けていないか確認した。
