『私ね…。

この闘いが終わったら遥に伝えたい

ことがあるの…///』




『っ///』




『でも、今言えることもあるよ?

私ね…あの日あの千年桜の木の下で

遥達に助けてもらわなかったら

今の私はいないと思う。

それにあの日がなかったら

遥達に会えなかった…///

これからも迷惑かけちゃうかも

しれないけどこれからも…

宜しくお願いします///』




『あぁ。

こちらこそ宜しくな///』




夜空を見ながら互いの手を重ね合わせてた。



これも私の記憶??



あの日って何?



自分の頭に流れてきた自分のものだけど自分のものだと思えない、心当たりのない記憶。



これは黒い狐の人の妖力から流れていた記憶?




私は隣にいる黒い狐の人に目を向けた。



真剣な顔をした彼には、どこか懐かしさがある。




「雪莉!

魔犬が元の姿に戻るよ!」




っ!



輝の声で我に帰った私は黒い狐の人の裾を引っ張り後ろに下がった。



魔犬が元の姿に戻る時少し妖力の逆流があって吹き飛ばされる。




〝うぉーー!

ひ、姫様ぁああああ!〟




こんな様に…。



もぉ!




「フクロウ叔父様!」





飛んでいきそうになっているフクロウの妖怪。



フクロウ叔父様に手を伸ばした。



高くジャンプしてなんとか届いてフクロウ叔父様を胸に抱いて着地した。