桜ノ雫 ~記憶編~


「えーと、今は南からの風が

吹いているから…」




風を調べているの?



凄い…。




「OKです♪

二人とも上に乗ってくださいな♪」




私達は言われるままにそっと乗った。




元々少し宙に浮いていたから乗った時フワッとした。




「しっかりつかまっててくださいね♪

……大地を揺らす風となれ…

吹き乱れろ風神…!」




そして天狗の団扇を大きく仰いだ。



すると羽の下に渦風が出来羽を上まで上げた。



その風が消えると、羽は自らで宙に浮き進みだした。




「凄い…。

風が気持ちいい…♪」




「…え?

…やっぱり変わりませんね♪(ボソッ」




「え?

どうかしました?」




ボソッと何かを言ったような…。




「いいえ♪」




何だろう…。



何かを誤魔化された気がする…。



上に上がった時に下で見えたのは戦う輝と白い髪の人だった。



っ輝!




輝の後ろにねかされているのって…。



琴音ちゃん!



輝見つけることができたんだ…!



私はそのまま飛び降りた。