それより…。




「輝何するつもりだと思う?」




「分からない…。

ただ、良い事じゃないのはわかる」




「そうだね」




輝の記憶の鍵を開けるのはやめた方が良かったのかもしれない。



でも、必要なんだ…。



この無限に続く時間のループを止めるには輝の力や想いが必要なんだ…。



雪莉ちゃんも気づき始めてる。



雪莉ちゃんが眠りから覚めた時が最後の闘いになる。



雪莉ちゃんと輝の失う命の対価なら僕が背負う。



だからまた二人の…笑顔を見せてよ…。



僕たちと雪莉ちゃんの本当の出会いはもう昔の事…。



まだ僕らが他人を信じる事ができなくて怯えている時雪莉ちゃんは僕たちに手を差し伸べてくれた。




どんなに傷つけたってつき離さなかった。



そしたらだんだん好きになって人を信じるってことを教えてもらった。



そう。



雪莉ちゃんの辺りにはそんな人たちが集まる。



でもみんな雪莉ちゃんと輝にそんな壁を壊してもらって信じるという事を知った。