「百パーセント言いきれる。
確証は雪莉姉さんが
桜九尾の血を引き継いでいる事。
…知ってる?
桜九尾は元々桜に取り憑く《守り神》
そして、僕らの世界の《守り神》。
《守り神》が消えるときは
依代がなくなったとき。
姉さんの場合は少し違うけど
桜の木…詰まり千年桜を
依代にすれば力は失われなくなる」
守り神…。
躬如は俺の知らない事をたくさん知っている。
何故だろう…。
雪莉は《神》という名目を持っている。
妖世界と繋がりがあるから…?
それにはそれはわからない。
だが
「それで雪莉は
今は消えないままでいられるのか?」
「うん。
でも、それを使えるのは一度きり。
雪莉姉さんが目を覚まさないように
僕らは死守しなければならない」
「分かっている…。
ここから陰狼の家は遠いのか?」
「え?
何を言ってるの?」
躬如は驚いた顔をして指をさした。
「結界が解けて見えると思うよ。
陰狼の家はその泉の向こう、
平たく言えば直ぐ後ろだよ?」
