雪莉はついに涙をこぼし始めた。
「また俺が雪莉を探してみせる。
一度探す事ができたんだ。
何度だって雪莉を探してみせる」
「でも…もう転生できないかも
知れない…。
それに私の記憶なんて
消えてしまう。
それが桜九尾の掟だから…」
「絶対に忘れない!
例えこの世界の誰一人
あんたの事を覚えていなくても
俺は絶対に忘れない!」
忘れたくない。
雪莉との記憶が消えてしまうのなら俺は元に戻るだろう。
それくらい俺にとって雪莉との記憶はかけがえのないもの…。
少し安心したような笑顔を浮かべる雪莉の体は少しずつ桜色の光の粒に包まれていた。
この光…一体何の…?
消える時とは違う何か…?
「ありがと…」
雪莉は急に桜九尾の姿になった。
でも一番驚いていたのは雪莉だった。
詰まり…自分の意思で姿を変えたわけじゃ無いということ…。
雪莉は必死に元の姿に戻ろうとした。
「っ…。
人の姿に戻れない…」
雪莉は静かに言った。
