桜ノ雫 ~記憶編~

「似てないよ!」




そのドヤ顔を殴りたい…。




「仲が良いのですね♪」



そんな感じでユウといつものようになり取りをしている僕らを見た翠柳が何処か悲しい顔をして微笑んだ。




「…そう見える?」




「はい…♪」




…まただ。



その悲しそうな笑みには何かが隠れてる。



はぁ…。



どうして僕の周りってこんな人ばっかなんだろう…。




「はぁ。

…何かに悩んでるんなら

誰かに相談したほうが良いよ。

僕らを誰かと重ねないで…。

君が悲しい顔をすると

雪莉か悲しんでるみたいで

やるせなくなる」




「『雪莉』?」




「雪莉は僕らの姫ですよ♪

すっごく綺麗なんです♪

それに、僕と冬紀が

初めて心を許した人でもあるんです」




あーも、何処の誰だかわからない怪しい人に個人情報が漏れる…。



人じゃないけど…。




「ユウそろそろ急がないと。

なんだか向こうの方が騒がしいし」




僕は会話を終わらせるためにさっきから騒がしい山の方を指差した。




待って…。



あの方向は雪莉達の担当する場所じゃ…。



大丈夫だよね?