桜ノ雫 ~記憶編~



ユウも何かに気がついたような顔をして僕と目が合った。




「君は元の場所へ帰りたいの?」




「…え?

…帰れるのなら……帰りたいです」




何処か思いつめて力なく答えた。




「じゃあ、僕らについて来たら?」




「珍しいですね。

冬紀が自分から

他者と関わりを持つなんて♪」




「べつに…。

めんどくさいけど

この世界の住人じゃないんなら

連れて帰らないといけない」




「ありがとうございます…!」




「別に君のためじゃない ///

ユウもいつまでも

ニヤニヤしないでくれる?!」




「べ〜つにそんな顔

全然してないですよ〜♪」




「その顔がしてるのっ///

あーもぉ!

僕は雪村冬紀!

君の名前は?」




「烏天狗一族の頭首

烏戸 翠柳(karasudo suiryuu)

と言います♪」




…今サラッとすごいこと言った気が。




「僕は狗戸 ユウです♪

よろしくお願いしますね♪」




「ストップ!!

今君凄いこと言ったよね?

頭首って頭首がどうして

此処にいるのさ!」




「今は訳あって帰れないんです。

やらななくてはいけないことが

まだ残っているんです」