「僕もそうおもいます♪
優希は何度か不思議な行動を
取っていますから」
「手袋でしょ?」
「はい♪
優希は決して右手の手袋を外しません。
それは妖怪返りの時も同じでした」
「優希は左利きじゃないしね。
この前、筆を出した時
右手で筆を回してた。
これは咄嗟に人が利き手でする癖。
詰まり優希は本当は右利き。
でも右手にある何かを隠すために
必死に練習して両利きにした」
その《右手にある何か》はきっと、
「「 桜の紋様 」」
桜九尾との契約印。
それは、僕は左の太腿の外側にあって、ユウは背中の右肩にあるものと同じもの。
なのにそのことに関しての記憶が僕らには全くない。
「もしかすると優希本人が何かを
隠しているのかもしれません」
「そうだね」
わからないことが増えるのはあんまり好きじゃないからもうあまり触れないことにしよう。
いつか優希が自分から話してくれる時まで。
不思議だな…。
ついこの前までは敵視ばっかりしてたのにね。
…僕は待っていたのかもしれない。
優希を信じるためのきっかけを。
「誰ですか?
そこにいるのは」
