桜ノ雫 ~記憶編~

冬紀(side)



「冬紀居ますか?」




「居るよ」




これで何度目?



はぁ。




「あ、今しつこいなって顔しましたね」




ギクッ




「図星ですか…。

冬紀はすぐ迷子になるので

仕方がないでしょう?」




言い返せない…。




「口より手を動かしなよ」




「はーい」




「…ねぇ、ユウ」




「なんですか?」




ユウはさっき僕が言ったからか封印の札を剥がしながら答えた。




「四人目の守護者なんだけどさ。

なんだかおかしくない?」




「そうですね。

本来守護者は四人いたのではないかと

僕も最近そう思うように

なってきました」




「やっぱり…。

薄っすらなんだけど記憶があるんだ。

四人目の守護者の事」




「僕もです。

四人目は誰だと思いますか?」




試すような笑みでユウは僕に質問をした。




「優希」




ためらわずに答えた。