遥(side)
躬如が言おうとしている事…。
すぐに分かった。
雪莉の顔には困惑の色が見えた。
陰狼は雪莉に対して数え切れないほどの事をしてきた。
たからこの反応は当たり前なのかもしれない。
「…とんでもない事を言っているのは
分かってるつもり…。
でも…」
「みなまで言う必要はありません。
それが貴方の最後の望みとあらば
私はそれに答えましょう」
っ?!
「雪莉、目が…」
突然変わった口調に驚いてまさかと思い雪莉の目を見ると案の定桜九尾の目になっていた。
能力を使う時の目と同じ目に。
時々雪莉は雪莉でなくなる。
何かふとしたきっかけで桜九尾の雪莉になる。
「雪莉姉さん気づいてたんだ…。
僕がもう長くないって」
長くない…?
落ち込みながらそう言った躬如の目は悲しみの色に染まっていた。
「呪縛縛りの式神は長い間
縛られていると命をも削ります。
貴方はもとい他の方々も
そう長くはありません」
命をも削る悲しい式札か…。
陰狼はどんな気持ちを持ちその式札を作ったのだろう。
躬如が言おうとしている事…。
すぐに分かった。
雪莉の顔には困惑の色が見えた。
陰狼は雪莉に対して数え切れないほどの事をしてきた。
たからこの反応は当たり前なのかもしれない。
「…とんでもない事を言っているのは
分かってるつもり…。
でも…」
「みなまで言う必要はありません。
それが貴方の最後の望みとあらば
私はそれに答えましょう」
っ?!
「雪莉、目が…」
突然変わった口調に驚いてまさかと思い雪莉の目を見ると案の定桜九尾の目になっていた。
能力を使う時の目と同じ目に。
時々雪莉は雪莉でなくなる。
何かふとしたきっかけで桜九尾の雪莉になる。
「雪莉姉さん気づいてたんだ…。
僕がもう長くないって」
長くない…?
落ち込みながらそう言った躬如の目は悲しみの色に染まっていた。
「呪縛縛りの式神は長い間
縛られていると命をも削ります。
貴方はもとい他の方々も
そう長くはありません」
命をも削る悲しい式札か…。
陰狼はどんな気持ちを持ちその式札を作ったのだろう。
