「っ…。 それでも! 僕は今でも陰狼が昔の陰狼に 戻ってくれるって信じてる!! 陰狼の側にいて額に水晶が 付いている式神は神矢家に仕えていた 式神たちなんだ。 みんな今でも陰狼が大好きだから!」 真っ直ぐな瞳でじっと見つめる躬如がどれほど陰狼が大好きなのかすごく伝わる。 「…お願いがあります」 急に俯き躬如は呟いた。 私は躬如が何を言おうとしているのか分かった。