桜ノ雫 ~記憶編~





闇の属性…。



妖怪返りはそれぞれ生まれた時から自分だけの属性を持っている。



輝は雷。



私の属性は桜。



そんな属性があるの?

って思うかもしれないけど私の属性はごく稀にみるレアらしくて名前の由来は妖力の形。



「ねぇ!

君の攻撃真ん中のやつにきいてないよ」




え?



真ん中のやつって私の腕を噛んだ…。



っ私の血を飲んだから…!



悪しき者には毒となり清き者には薬となる。



私の血を飲んだ妖怪は凶暴化したり自我を失って鬼と化した。



その逆に全ての傷を治すこともできる。



つまり効きすぎる薬は毒ともなるということ。




「…私の…せいで……」




不覚だった。



涙が頬を伝った…。



もっと力があれば魔犬を元の妖怪に戻すこともできたのに…。



魔犬は元々清き妖怪がなんだかの形で、恨み邪念が募り生まれたもの。



なのに、私の血はそれを妨げることだってできる。



もう、あの魔犬は元の妖怪には戻れないかもしれない。




「君がどうして泣いているのか

僕達には何もわからない。

だからさ、話してくれないかな?

君が悲しむ訳を」




「…あの魔犬は普通とは違う。

いったい何があったんだ?」




っ!