その途端私魔犬は近くにあった木に琶音君を叩き飛ばそうとした。
とっさに私はそれを庇おうとした。
するとそのまま私は叩き飛ばされて意識が朦朧として目の前が真っ白になった。
だんだんと意識は消えていくなか魔犬の声が響いた。
〝人を守ることで精一杯。
自分は後回しか?
桜九尾よ〟
何故…それを…?
「っうぁ…!」
魔犬の一匹が私の腕に噛みついていた。
魔犬の大きさは狼より少し大きいくらい
私の腕なんか少し力を入れれば簡単にへし折られる。
「雪莉!!
っくそ!!」
遠くから輝の声が聞こえる…。
輝は輝の元にいた二匹の魔犬と戦っていた。
何度も輝の行く手を塞いでいた。
噛まれている腕に血が滴っているのがわかった。
だめだ…。
本当に意識が…。
〝死ね〟
もうだめだと、ギュッと目を瞑った。
ピチャ
私の顔に血が飛び散った。
でも、それは私の血じゃない…?
そっと目を開けた。
