『童子っ。
お前を封印してもいいか?
退治しても…いいか?」
心臓を抑えながら迫り来る痛みに顔を歪ませていた俺に颯人は泣きそうな顔で涙をこらえながら聞いてきた。
『封印しなくて…いい』
『童子…!』
『殺してくほしい!!』
『っ!!』
もう嫌なんだ…。
失うのも…泣き顔を見るのも…。
『もう…疲れたんだ……』
『ごめん。
それは出来ない…。
お前を殺したら…シオンは…。
シオン無駄死にしたことになる…』
颯人は目から涙をついに流した。
涙腺が切れたかのように颯人は涙を流し続けた。
『お前を封印する。
…ただし肉体だけを…。
それには俺は力が足りない。
だから命と引き換えに…』
『子供達はどうするんだ?!
っぐあぁ』
『お前も時間がない!
また自我をなくせば
もう俺には手に負えない…』
オレはそれから肉体だけを封印された。
颯人…。
オレはどうして…生きているんだ…。
オレは…どうして…。
ドウシテ…。
