『やっと帰ってきたね♪

紫乃ちゃんずっと待ってたんだからね』




っ///



オレは急いで紫乃から離れた。




『シオン!

どうしてついてきたっ///』




『ふふっ♪

待ちぼうけを食らわされていた紫乃が

どんな反応するのかしらって♪』




『シオンちゃんありがとう!』




『いえいえ♪』




そうか…。



紫乃に頼まれて…。




『シオン〜?

待ちぼうけを食らわされているのは

俺達もじゃないかい?』




茂みから出てきたのは陰陽師とその陰陽師が抱いている小さな双子の赤子だった。



陰陽師と思い少し身構えたがシオンの側によるという事はそういう事なのだろう。




『颯人…!

どうしてここに?!』




『どうしても何も…。

三日前から居なくなってたら

普通探すでしょう?』




『ごめんなさい…』




『いいよ♪

大体の予想はもともとついてたからね』




三日前からといえば、オレが封じられていた岩が壊れた日だな…。



オレが出る事を知っていたのか?



さすがだな…桜九尾。




『じゃあ私達は帰るわね♪

また紫乃ちゃんを放り出して

暴れたりしたら今度は

私と颯人で懲らしめてあげる♪』




『シオンちゃんっ///』




『ふふっ♪

でも、約束する…。

あなたがまたあの時のように

もし自我を失った時…

私が絶対に守るよ。

目を覚ましてみせる…』




『ありがとう…♪』




それから十五年経つまでは幸せな日々を過ごしていた。