「…どうして」
このままだと、琶音君が…。
っ!!
私はもう二度と大切な人を失いたくない…。
「…咲き誇れ。
月夜に舞う花びらの如く…。
桜花陣!」
私は私と琶音君の周りに結界を張った。
すると物陰から魔犬がでてきて喋り始めた。
〝我らは、主様の命により
貴様らを始末しに来た…〟
始末…。
そんなことさせない…!
〝ほぉ、その目…。
抵抗するというのか?
…いいだろう。
相手をしてやる〟
っ!!
私に妖力はあまり残っていない。
それに今は足が動かない…。
魔犬が目の前まで迫ったその時だった。
っ?!
結界が破られる…!
もう一度結界を張ろうとしたけど桜の花びらの形をした私の妖力があたりに飛び散った。
どうして!?
琶音君が危ない…!
どうして足が動かないの…?
そう思った時結界が破れた。
バリンッ!
