私は気がつくと遥の方へと走り出していた。
「やめてください!!」
私はそう叫んだ後、酒呑童子の前に手を広げて通せんぼをした。
「遥の体のまま、姿のままで
人殺しはしないで!」
〝だが、そう望んだのはこいつだ。
俺の力じゃあんたを守れないとな〟
遥…そんな事を…。
「でも、もしそうだとしても
遥はもうそんな業を
背おう必要はないよ!」
〝あんた…。
そうか…あの時の子供か…〟
「っ!!」
バレる事は承知だったけど…怖い。
でも、遥をこれ以上辛い思いはさせたくない。
〝桜九尾の双子の妹。
時期妖世界の姫候補に挙げられている。
シオンの娘…〟
「どうしてそんな事までっ」
「興味深い話ですね」
陰狼っ!?
私は酒呑童子に夢中で後ろに近ずいてきていた陰狼に気づかなかった。
陰狼はそのまま私の両手を掴んで羽交い締めにした。
もちろん振りほどこうとしたけど男の人と私じゃ力の差が目に見えている。
「どうやって式の洗脳から
戻ったのかわかりませんが、
非常に興味深い。
やはり野放しにするのは惜しい」
〝それはオレが許さない〟
え…?
酒呑童子は私を陰狼から奪い取って自分の後ろに立たせた。
私は驚いた。
「おや?
どうしてです?
あなたにこの子をかばう理由が
有りますか?」
〝あぁ。
言っただろ?
『約束をした』と〟
約束…?
「やめてください!!」
私はそう叫んだ後、酒呑童子の前に手を広げて通せんぼをした。
「遥の体のまま、姿のままで
人殺しはしないで!」
〝だが、そう望んだのはこいつだ。
俺の力じゃあんたを守れないとな〟
遥…そんな事を…。
「でも、もしそうだとしても
遥はもうそんな業を
背おう必要はないよ!」
〝あんた…。
そうか…あの時の子供か…〟
「っ!!」
バレる事は承知だったけど…怖い。
でも、遥をこれ以上辛い思いはさせたくない。
〝桜九尾の双子の妹。
時期妖世界の姫候補に挙げられている。
シオンの娘…〟
「どうしてそんな事までっ」
「興味深い話ですね」
陰狼っ!?
私は酒呑童子に夢中で後ろに近ずいてきていた陰狼に気づかなかった。
陰狼はそのまま私の両手を掴んで羽交い締めにした。
もちろん振りほどこうとしたけど男の人と私じゃ力の差が目に見えている。
「どうやって式の洗脳から
戻ったのかわかりませんが、
非常に興味深い。
やはり野放しにするのは惜しい」
〝それはオレが許さない〟
え…?
酒呑童子は私を陰狼から奪い取って自分の後ろに立たせた。
私は驚いた。
「おや?
どうしてです?
あなたにこの子をかばう理由が
有りますか?」
〝あぁ。
言っただろ?
『約束をした』と〟
約束…?
