「これはこれは。
予想以上の力だ」
〝お前ハ、ダレだ?
何ヲ考えてイル?〟
酒呑童子の声…?
遥の口から発せららる言葉なのに遥の声じゃない…。
「私は祓い屋ですよ。
そうですね。
この世から妖怪を滅する事を
考えています」
〝祓い屋?〟
目の色が変わった…。
明らかに怒りと悲しみの目に…。
〝あんタカ?
オレを無理矢理叩きオコシていたノハ〟
「そうだとしたら何か問題が?」
〝大有りダ。
あんたにオレは制御デキない。
オレは約束した。
もう二度と同じ過ちを犯さないために
彼奴と約束をした〟
「おや?
おかしなことを言いますね。
妖怪は嘘つきで外道で
誰それ構うことなく手にかける」
〝お前にとって妖はそう映るのか?〟
「映るも何も事実でしょう?」
おかしい…。
酒呑童子は私の目の敵といってもいいくらい恨んでいるはずなのに…。
