「…雪莉はいつも一人で抱えこむ。
だが人前では絶対明るくいる。
雪莉が俺達から離れるのが
雪莉なりのケジメなのなら、
俺達に素直に頼って貰えない俺達は
邪魔なのか…?」
「違う…!」
私は思はず大きな声で反論した。
「だったら遥や冬紀、ユウに輝、
俺に頼ってよ!
もっと周りを見てよ…!
雪莉を助けたい人は
こんなにいるんだよ!?」
優希。
私は不意に周りを見た。
そしたらみんな笑って私を見てくれた。
私は…本当にバカだ…。
目尻に涙がたまるのがわかった。
〝ゴチャゴチャ煩いぞ!!〟
私のそんな気持ちとは裏腹に妖怪達は襲いかかろうとした。
そんな時私の後ろから殺気がきた。
振り返ると妖怪蛇骨がいた。
蛇骨は蛇を私に投げた。
毒蛇?!
私は間一髪よけた。
「数が多いよ!」
「倒しても倒しても
キリがありませんね」
「まだ話の途中だったのにね」
「雪莉、これ終わったら
全てを話してよね!
話の内容によってはお説教だよ!」
冬紀…。
「何を一人で抱えているのかは
知りませんが時には後ろを
振り返ってください!!
絶対に雪莉さんが一人で
抱えこまないで下さい!!」
