「…どうやるの?」
「俺が陣を一人づつ描く。
その中にみんなが入って。
ついになる人同士は陣は
同じ色で光るから」
そう言って優希は左手の手袋を口にくわえて取った。
そして左手と右手をパンッと強く叩いた。
すると右手の方から少しだけ大きめの筆が出てきた。
優希はその筆を右手の上で器用にクルクルと回すとそのまま左手に持ち替えて空に大きめの陣を描き始めた。
「…こんなもんかな?
よし…できた」
優希の周りには六つの陣ができていた。
「この陣の中に入って」
優希が自分が入った後にそういった。
おそらく自分が先に入る事で危ないで物ではないと証明したかったからだろう。
そんなことをしなくとも俺は優希を信じるんだが…。
俺が次に入って雪莉、輝、ユウ、冬紀の順に入った。
俺と雪莉は入るのはほとんど同じタイミングだったが…。
つまりこの順は優希を信じている人順だということだ。
最後だった冬紀は優希をまだ信じてはいないということだ。
…無理もないのかもしれない…。
俺達は元々人を信じるようにはできていなかったのだから。
信じる事を教えてくれたのが雪莉だけだった。
今はその雪莉は自分達が知っている雪莉ではない。
