桜ノ雫 ~記憶編~



「思い出せない…」





「無理もないよ…。

俺自身昨日思い出したんだ…(ボソッ

もうわかったでしょ?

バケモノの正体」




「…あぁ」





「優希…は…バ……じゃ…ぃ」




「…どうしたの?」




今まで俯いていた雪莉はパッと顔を上げた。




「優希はバケモノなんかじゃない!」




…雪莉。




「優希は優しくて面白くて…。

私のもう一人のお兄ちゃんみたいで…

いつも平気なふりしてるくせに

心の中は凄く悲しさでいっぱいで

みんなに心配させたくないって

みんなのことをいつも

一番に考えてくれる…!

優希はバケモノじゃない!」




少しずつ雪莉の心が変わってきている。



過去の記憶を受け入れている…。



詰まり雪莉は優希の事を忘れてはいないという事だ。




「…俺は……」




ガッシャン!




「きゃっ」