桜ノ雫 ~記憶編~


ポタッ…ポタッ…。




優希は涙を流していた。




「幼子はその少女に約束した。

『今度は僕があなたを守るから!

ずっとずっと守るから!

だからまた会おう!』…と。

それからのまた何百年かたち幼子は

人でいう十五歳になった。

バケモノはある町の千年桜へと

向かった。

呼ばれたからだ。

誰にというわけでもない。

ただそんな気がした。

そう、そこでバケモノが出会ったのは

四人の少年と一人の少女。

そう、あの時の少女だった」




っ待て…!



それは彼方の世界で俺達と雪莉が初めてあったあの日の事じゃないのか?




だかその時…俺達五人しか…。




「少年少女は仲良くなった。

そしてある日少年四人。

詰まり双子の兄以外の少年達は

契約を結んだ。

少女を守ると守りたいと心から思った

人だけが交わせる契約。

…桜九尾の契約をした」





っ!!!



やはり、しかしあの時は三人しかいなかったはず…!



おかしい。



何かが矛盾している。




「契約を結んだ四人の代償は

守護者としてこの先一生

共にそばにいること。

その契約は先代先まで続く

呪いでもあるがため少女は強く拒んだ。

『私の為に先代先まで守護者に

なるなんてことはしないで』と。

しかし少年達は姫である少女を守ると

…守りたいとそう少女に伝えた。

少女は泣きながらそれを受け入れた」




間違いない。