桜ノ雫 ~記憶編~




「溢れ出している?」




〝そう。

考えても見て?

三度による妖力大量消費したのよ?

体に妖力を抑え込むことが

できなくなってしまっているの。

それに桜九尾の呪いが付け足されて

今余計に辛いのよ?〟




「陰狼はこれを狙っていたのか?」




〝えぇ。

おそらくは〟




「雪莉を助ける方法はあるのか?」





〝あるよ。

でも、これは…辛いわよ?〟




「何だ?」





〝また誰かの命を捧げるの。

それが嫌なら雪莉ちゃん自身が

死ぬこと。

…二つに一つなの〟




っ!!




〝自分の命を出そうなんて

考えないでね?

貴方が居なくなったらすべて記憶を

取り戻した雪莉は誰にも

引き上げられない悲しみに飲まれる〟




「っならどうすれば…!」




〝貴方が考えて。

私は何もできないの…。

見ての通り全ての力が

封じられているから…〟




…雪莉…。