「すべての始まり…?」
〝そう。
雪山には妖界へと続く道があります。
そして、桜九尾である雪莉ちゃんや
輝が産まれた場所でもあり、
この世界の雪莉ちゃんが
…死んだところでもある〟
「っ!?
この世界の雪莉が…死んだ?」
〝そう。
私の本当の名は咲耶。
この世界の千年桜の守り神です。
しかし、陰狼という祓い屋に
この姿へと封印されてしまった。
この体はこのカレンという
尾咲狐の体だよ〟
「……」
〝私は暫く記憶を消されていました。
自分が尾咲狐だと思い込んでいました。
しかし、昨日すべて思い出しました。
この体は尾咲狐の物で私は
その体に封印されているだけと
いうことも…〟
「そうか…」
〝遥さんは…いいえ。
遥さんだけではありません。
貴方とユウさんに冬紀さんは
忘れてはならない大切な事を
忘れています〟
「忘れて…いる?」
〝えぇ。
それは四人目の…〟
「カレン…?」
〝どうかした?〟
「うんん。
なんだかねカレンが遠くに行っちゃう
夢を見て…。
それに輝も」
予知夢…?
雪莉は昔から予知夢を見ていたが…。
これは予知夢なのか?
〝私は雪莉ちゃんが大好きだから。
どこにも行かないよ!〟
「良かった」
するとまた雪莉は眠りだした。
〝雪莉ちゃんの外へ漏れ出す妖力で
ここまで回復したんだけど…。
その反対に雪莉ちゃんは
追い詰められてきている〟
