??(side)
「時間がないよ」
「どうするの?」
わからない。
「このままだと貴方はまた
あの日の様にあの人を失うことになる」
「今度こそ本当にどの世界からも
あの人が消えることになる」
「分かっている。
だから…、俺は…」
「あなたは知っているでしょ?
守護者が本当は四人いることも、
あの人がどうしてあの場所にいたのか」
「うん」
「とっくに四人揃っているのに
それに誰も気づいていないのは
四人目が××を消しているから…。
それはあの人があそこにいたことの
理由にもつながる。
多分、あの人よりも他の守護者より
苦しんでいるのは四人目だよ」
「分かってるよ!
でも、陰狼がこっちにいるとなれば
こちらの動きも限られてくる」
「…」
「…」
本当に時間がないんだ。
あの子が消えてしまうその前に…。