「大丈夫か?」
「…あ!
ごめんなさい!
大丈夫ですか?!」
つい見惚れて我を失っていた。
だってもの凄く整った顔の人だから。
美系男子みたいな感じで、少し闇がかかった綺麗な空色の瞳は汚れがなくて…。
…でも一番の理由はどこか愛おしく感じたから。
「知ってると思うけど…。
会話が噛み合ってないよ…?」
「え?
ご、ごめんなさい!」
「いや。
俺は大丈夫だ。
すまなかった」
そして場の状況をよく見てみると私を庇ってくれたのか私の下敷きに…。
「ごめんなさい///」
直ぐに起き上がってその場を退いた。
つもりだった…。
今度は慌てて立ち上がろうとしたばっかりにバランスを崩してあっちの方へ転けそうに…。
「君ってさぁ。
本当に落ち着きがないね…」
「こらっ!
初対面の人にそれは失礼です!」
今度は瞳が黄色く輝く人とオレンジ色の瞳がキラキラとしている二人の女顔の人に助けてもらった。
「ごめんなさい」
私は体勢を立て直して輝の隣に隠れた。
「と言うか、いないと思ったら
こんなところに…。
心配したんだよ!?」
