桜ノ雫 ~記憶編~



〝死ぬ準備できてるよね?〟




そっと目を開け低い声を出して声で威嚇した。




〝ッグ。

死ぬのはてめぇだ!〟




煩い。



僕の歩いた後には溶けない氷ができる。



水晶のように生えてくる。



今回はそれを使おっかな。



簡単には死なせないよ。




〝なんとか言ったらどうなんだぁ?〟




僕は猿鬼の周りを二週くらい走った。



案の定、猿鬼の炎があるのにもかかわらず溶けない氷ができた。




〝なにしてやがる!〟




煩いんだけど。





〝大気に眠りし水の粒。

彼の地(kanoti)の陣へ集まれ。

氷気水変(hyoukisuihen)〟




陣とは僕がさっき作った氷の円の事。



僕が唱えた瞬間陣の氷が下からだんだんとドーム型になっていく。



猿鬼は急いで出ようとしたけど…。




〝出ないでくれる?〟




それを氷の粒で防いで叩き落とした。



そしてドームは完璧に蓋ができドームへとなった。




〝出せ!!〟