「んーと…。

おぉ!

六泊七日だって♪」




長いな…。



一週間か…。



裏にいる奴を一刻も早く見つけ出さないといけない。



どうにか手を打つしかないか。





「一ついいか?」




俺は手を少し上げていった。




「んー?

どーしたの?」




「すきぃ、とはなんだ??」




と聞くと冬紀が笑い出した。



っ?!




「昔、雪の上で滑ったでしょ?

雪滑りだよ♪」




雪滑り…。




「遥…大丈夫?

顔青いよ?」




っ?!



そう言って雪莉は顔を覗かせてきた。



…青いか……。



昔俺達のいた世界で俺達は雪山に一度行った。



…その時……。




「冬紀が嫌がる遥を無理に誘って

挙げ句の果て無理矢理に背中を押して

冬紀の作った氷で滑らしたから

じゃないですか!」




「まさか…トラウマ?」




「べ、別にそういうわけじゃない…」




不思議そうに聞く冬紀を横目でみて、直ぐにそっぽを向いた。




「えぇと。

ごめんね?」




そう言って謝る冬紀は両手を顔の前で合わせて首を横にカクンとさせた。



後ろ髪より少しばかり長い横髪はその時横に揺れて女の人に見えてしまうくらい美人だった。




「わぁ〜。

冬紀、美人だ〜♪」