〝守護者は雪莉ちゃんを守りたいと

思って、雪莉ちゃんと深く関わり

契約した者のことだよ。

契約された者には体のどこかに

雪莉ちゃんの桜の紋様が刻まれる…〟




私の桜の紋様…。



私は生まれた時から左鎖骨下辺りにあっていつもは服で隠したりマフラーで隠したりしてる。




〝守護者の一人、狗戸ユウ。

桜の紋様は背中の右肩に付いている。

同じく守護者の一人、雪村冬紀。

桜の紋様は左外太腿に付いている。

最後の守護者、桶鬼遥。

桜の紋様は右鎖骨上辺りに付いている〟




え…?



あの三人が…守護者…?




「どうして最近きたばかりのカレンが

そんなにたくさん知ってるの?」




不思議…。




〝…ごめんね。

ちょっとみんなの記憶を

のぞかせてもらったから〟




覗く…?




〝でも、雪莉ちゃんの記憶は

覗けなかった。

雪莉ちゃんの記憶の中にあったのは

亡き桜九尾の姫とそれを殺した鬼。

その二つの記憶以外見えなかった。

それ以上見ようとすると記憶が

南京錠で鍵がかかっていて見れない…。

ねぇ、雪莉ちゃん。

ここに来る前の事覚えてない?〟