桜ノ雫 ~記憶編~

今なら分かる…。



この記憶は私の記憶…。



大切な私の記憶…。



どうして忘れていたのかな…。



忘れさせられていた…?



そこはよくわからない…。



…でも、この記憶は一部…。



全部の記憶じゃない…。




〝思い出せた?〟




「カレン…」




声が聞こえるってことはやっぱり能力目になってるのかな…。




〝うんん。

雪莉ちゃんの尻尾の中でずっといたら

妖力移って雪莉ちゃんとなら

会話が出来るようになったの〟




「へぇ…」




〝他の人にはニィだけどね♪

それでね雪莉ちゃん。

昨日雪莉ちゃんが倒れたこと

なんだけど…〟




「え?

…うん。

私もさすがにおかしいと思ってた。

だって今まで眠くて倒れるなんて

なかったから…」




〝単刀直入に言うね。

雪莉ちゃん。

貴女は消える…〟




え…?




〝私は信じたくない…!

だって初めて信じることを

教えてくれた人だよ?!

その人が消えるなんて信じたくない…〟




「でもじゃあなんで…」




〝言い伝えよ〟




「言い伝え…?」




なんだろう…。



凄く引っかかる…。