桜ノ雫 ~記憶編~


眠ってしまっていたのか…?



…雪莉へのプレゼント…。



ネックレス。



俺はそっとコートのポケットからプレゼントのネックレスを出した。




ネックレスの真ん中には桜石があり、それを囲むように二重のリングがあった。



桜石は光にかざすと雪莉の目の様に輝き出す。



このネックレスは雪莉が光の粒になった時残ったものだ…。



ユウからの贈り物も冬紀からの贈り物も残っていた。



ユウの贈り物は髪どめ。



翼をモチーフにした綺麗な髪飾りだ。



冬紀からはブレスレット。



冬紀の絶対零度の氷でできた雪の結晶と銀でできたブレスレット。



俺はそれぞれのプレゼントもそれぞれのポケットから出した。



そして全てを雪莉に付けた。



起きてきたら誤魔化せばいい。



でもこれは、俺達が雪莉へと送ったプレゼントだから…。



俺が持っていても仕方がない。




「カレン…。

あとは頼んだ…」




俺はそう言うとユウと冬紀の後を追った。