桜ノ雫 ~記憶編~

「僕は天狗の妖怪返りです♪」




「僕は氷虎だよ♪

今じゃ珍しいけどね♪」




「俺は黒狐」




「よろしく♪」




遥の中…。



何か入ってるね…。



妖力が少し違うのが混ざってるから。

それを言わないってことは…言いたくないってことかな…。




「それじゃあ、

俺はそろそろおいとまするね」




俺がフードをかぶり立とうとすると




「ダメ!」




「うわぁ?!」




雪莉が飛びついて止めてきた。




「何で?!」




俺はとっさのことで少しだけ声が裏返ってしまった。




「…もう会えない気がするから。

今別れちゃうともう二度と

会えない気がするから…!」




雪莉…。




「俺はここに居ていいの?」




「事情はよくわからないけど雪莉が

そう言うなら良いんじゃない?」




「僕達も居候の身ですしね♪」




俺がいても邪魔なだけなのに…。



俺はそういう扱いしか受けてこなかった。



だからこういう時どうやって喜べばいいのかわからない…。



でも、




「ありがとう…」