「君は馬鹿ですか?」



それを言うのは、

ハルキ。




「死んでくれない?」




それを言うのも、

ハルキ。





どちらが本当のハルキなの?






『お前がいくら水川遥希を大事に思っても、お前と水川遥希は付き合えない』




吾妻くんの声が、頭に響く。





そうだよ。

だってシロガネがハルキくんだったら。

…私はハルキくんを好きになれる?




私から、

会話を、

歌を奪った

シロガネを―――――…。