「……っはぁ……」 「な?旨いだろ?」 漸く離れた唇。 秋はぺろりと、口の横にはみ出したクリームを舐めながら余裕の表情でそう言った。 正直、ドキドキしすぎてそれどころじゃなかった。 「…っもう!秋のバカ!」 「そんなバカが好きなのはお前だろ?」 「……っ!」 悔しいけど何も言い返せなかった、2度目のハロウィン。 ―sweet Halloween― ✿END✿