【その頃の雅くんと千夜ちゃん】
「わあ……
かわいい……おいしそー」
受け取ったショコラショップのチョコレート。
雅が着替えている間、じっとしているのは恥ずかしいから背を向けてチョコレートを開封する。
「いまたべていいかなぁ……?」
「1個ぐらいならな」
「なら食べ、ひゃ……っ!?」
ハロウィンデザインのものをいきなり食べるのはもったいないから、と。
アラザンだけが乗せられたストロベリーのチョコレートを食べようと、口に入れる寸前。
後ろから突然抱きしめられて、チョコの箱を落としそうになった。
あぶない……っ。
せっかくのチョコなのに……!
「も、なに……?雅」
振り返れば、黒髪の隙間からのぞく綺麗な瞳。
だけど。
「っ!?」
何気なく視線を向けた先で、雅が服を着ていないことに気づいて、全身がかあっと熱を上げた。
な、んで服着てないの!?
いや、着替えてたからだろうけど……っ!
着てないのは上半身だけなのに、くらくらしそうなぐらい熱い。



