たぶん。



この先、こうなるって分かってたら。



「あのね、麗」



「ん?」



「……お願いだから、無理しないで」



彼の服を、軽く握る。



その手は不安のせいか、少し震えていて。




「……ああ」



麗は私を軽く抱きしめてくれた。



微かな淡い温もりに、安心するけれど。



やっぱり、怖くて。



「絶対、ね」



「大丈夫だから」



「っでも、怖い。

ずっと一緒にいて欲しいんだから」



「何があってもお前のことは護る。

ずっと傍にいてやるから」