「嫌ならちゃんと嫌って言っとけよ」
「そうじゃ、なくて」
そうじゃない、けど。
ただ、どうしても。
「自信、なくて」
「自信?」
「……2年も経ってるから」
あれから2年、何もしてないわけで。
「麗のこと、がっかりさせちゃうかなって」
「……そんなこと考えてたのか」
「そんなことって、」
結構真剣に考えてたのに。
「俺は汐乃の全部が好きなんだから、そんな心配しなくていい」
「、」
「どんな汐乃も、俺が好きな汐乃だから」
……泣かせるつもりなんだろうか。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…