「知らなくて当然だろ。
お前は戻ってこようとしただけで十分だ」
「っ」
しばらく、シオちゃんは泣きやまなくて。
やっと泣きやんだかと思えば、彼女は麗くんに抱きついたまま眠ってしまった。
どうやら、泣き疲れてしまったらしい。
「寝ちゃったか」
沙和ちゃんは、そう言ってくすりと笑って。
「あとは、麗からさらに詳しく聞くだけだから良いけど。
あ、ちなみに。俺等をつぶすって言うのは?」
「……奈々、どっかの族の姫らしい」
「ああ、たぶん毒蛾だね。
とりあえず、全滅させれば奈々もちょっとは懲りるんじゃない?」
「……ああ。
でも、この間の勝負でこっちはかなり消費したからな」
「まだ決着はつけられない、か。
でもまぁ、宣戦布告ぐらいはしておくべきかな」
「……そうだな」



