その先に、いたのは。 「麗……?」 「シオ!」 若干服がはだけているように見えるシオ、と。 「っ、麗」 なぜか、今日。 体調不良で家にいるはずの奈々がいた。 どっちも、手を縄でしばられているのか身動きが取れないらしい。 そのまま、ふたりに駆け寄ろうとしたとき。 「はーい、残念。 通しませんよー」 そう言って出てきた、淡いミルクティーの髪に。 スカイブルーの瞳の男。 コイツ、って。 「お前、」 汐乃と沙和が案内した、転校生じゃないのか?